教員経験の中で、入試で様々な涙を見てきた。
「悔しい」「悲しい」と言った類のものだけではなく、自分の人生を根底から問い直す涙もあった。
多くの受験生が語る。「なんでもっと早くから勉強しなかったんだろう。」
そして、涙を流す。
いざ、受験になれば、欲も出て来て、こんなに頑張っているし、
やはりレベルの高い大学に入りたいと誰もが望むようになるからだ。
先日、こんな話を聞いた。
「中学から成績を上げるには、小学生からだったのかも。」
これは中学生本人の声だ。
小学生のうちはみんなが100点なので本人も保護者も実力が分からない。なんとなくやり過ごせる。
しかし、いざ中学1年生から定期テストが始まり、順位がつく。
その時、ハッとする。
あれ、こんなにできなかったのかな。
本人も保護者も唖然・呆然である。
実際、ベネッセの調査でも
「小学生までにもっと勉強しておけばよかった」と回答した中学生は
なんと43.0%もいたのである。(男子38.9、女子46.9)
では、小学生時代はどう過ごすべきだろうか?
私の経験から話してみようと思う。
私は小学生の頃、担任の先生とある約束をした。
毎日漢字ノート10ページを書いて提出すると。
その経緯は取るに足らないことだったと思うが、とにかく約束した以上はやらなくてはならないと、毎日書き続けた。
そこらへんが我ながら純粋だ。
1年間はやり続けたように思う。
さらに、塾は?というと、中学受験はしなかったが、受験にも対応できる力を身につけておこうと塾に入って勉強はしていた。
すると、私はいきなり、中学1年生の中間テストで学校1位をとったのだ。
自分でも驚いた。
こんなにガリ勉ではなくても1位ってとれちゃうんだ。
今思えば、やはり小学生からの蓄積があり、学校の授業が簡単に思えていたこと、
学習習慣が自然と身についていたことが結果的に良かったのだと思う。
無理に勉強させられたという意識もなく、印象もなかった。
ガリ勉ほどのガツガツ感もなかったから自分でも不思議なくらいだった。
学校でも、分からないものを見過ごさずに分かるのが当然として毎日の授業を受けていたのも案外良かったのかもしれない。
そして、私はその1位という始まりが大事だったと今は心底思う。
一度手にしたものを失うのは恐怖である。
その後はきちんと頑張り続け、1位であり続けることができた。
ではまとめ、
小学生からコツコツ力をつけよう。
結局は学習習慣が成績に大きく影響する。
学校の授業はみんな平等に受けているのに、成績の違いが生まれるのはなぜか。
「放課後の時間の使い方」が大きく影響しているというしかない。
学力は小学生から、コツコツと。
学力は小学生からの学習習慣作りが鍵となるということだ。
私自身、早期教育には疑問があるが、
小学生からの勉強についてはそれなりに力を入れるべきだと考えている。
どんな勉強ハウツー本にも書いてある。東大生も京大生も言っている。
いきなり長時間勉強できるようにはならないと。誰もが心も身体も慣らす時間が必要だと主張している。
よし!
今から始めよう。後からでは、、、やっぱり、後の祭り。
みなさんがどうか後悔しませんように!
読んでいただきありがとうございました。
スターグリーンがお役に立てますように。